作家の坂上弘さんが死去 「内向の世代」、日本芸術院会員

「内向の世代」と呼ばれた作家の一人で日本芸術院会員の坂上弘(さかがみ・ひろし)さんが16日午後9時11分、がんのため千葉県我孫子市の病院で死去した。85歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男修(おさむ)さん。
慶応大文学部に入学後、小説「息子と恋人」が芥川賞候補に。在学中の「ある秋の出来事」で中央公論新人賞を受けた。
会社員としての生活感を土台に、社会や家族の問題を透明感ある文体で描いた。1990年代には「優しい碇泊地」で読売文学賞、「田園風景」で野間文芸賞、「台所」で川端康成文学賞をそれぞれ受賞するなど高く評価された。