みなもと太郎さん死去=74歳、漫画家「風雲児たち」

多彩なギャグを織り込んだ歴史漫画「風雲児たち」で知られる漫画家のみなもと太郎(みなもと・たろう、本名浦源太郎=うら・げんたろう)さんが7日午前2時17分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。74歳だった。京都市出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻静香(しずか)さん。
1967年にデビューし、79年から「風雲児」の連載を始めた。関ケ原の戦いから幕末へと至る歴史を劇画タッチでたどった群像劇で、同時代に流行したギャグなどをふんだんに取り入れ、歴史漫画に新風を吹き込んだ。2004年に手塚治虫文化賞特別賞、20年に日本漫画家協会賞大賞を受賞。三谷幸喜さんの脚本で18年にテレビドラマ、19年に新作歌舞伎にもなった。続編「幕末編」が連載中だった。他の作品に「ホモホモ7」「ハムレット」など。
[時事通信社]