「後悔するぞ」発言、報復意図否定 工藤会・野村被告が弁護人に

市民襲撃4事件で殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われ、24日に福岡地裁で死刑判決を受けた特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)トップで総裁の野村悟被告(74)の弁護人が26日、福岡市内で報道陣の取材に応じた。野村被告は、死刑を言い渡した裁判長に向かって「後悔するぞ」と発言したことについて、判決後の面会で「脅しや報復のつもりはなかった」と説明したという。
弁護人によると、判決後に面会した際、野村被告は「公正に見るべき裁判官がこんな判決を出したら後悔するという意味だった」という趣旨の説明をしたという。さらに、弁護人は「組幹部と話したが、工藤会側も襲撃指示とは受け止めていない」と強調した。
福岡地裁によると、野村被告と無期懲役を言い渡された工藤会ナンバー2で会長の田上不美夫(たのうえふみお)被告(65)はいずれも判決を不服として25日付で控訴した。
野村被告の弁護人は24日の判決後と26日に野村被告と面会したことを明かし、野村被告に気落ちした様子はなく、4事件について改めて「無実です。先生、本当に知らないんですよ。私は頑張ります」と話していたという。弁護人も「推認で死刑を出している」と判決を批判した。
24日の判決は、両被告の指示を示す直接的な証拠がない中、厳格な上下関係のある工藤会の組織性を重視し、野村被告が4事件すべてに「首謀者として関与した」と認定した。両被告は全面的に無罪を主張し、弁護側も組員らが勝手に事件を起こしたと訴えたが、判決は「不合理な弁解」として退けた。