海で溺れていた人を救助したとして、香住海上保安署(兵庫県香美町)は24日、鳥取県立岩美高2年の男子生徒(16)に感謝状を贈った。
同署などによると、生徒は今月10日午後2時30分頃、サーフィンをするために訪れた居組県民サンビーチ(兵庫県新温泉町)で、着替えて準備をしている時に、ブラジル国籍の男性(40歳代)が沖合約50メートルの地点で溺れ、男性の妻らが砂浜で救助を求めているのに気づいた。生徒は「初めての経験で『どうしよう』と思ったけど、命の危機なので考えている暇はない」と、サーフィン仲間の男性2人とともに、サーフボードを持って風が強く波が高い海に向かった。
男性はパニック状態だったが、仲間と協力してサーフボードにつかまらせて、砂浜まで運んだ。男性は命に別条はなく、感謝の気持ちを伝えられたという。
同高で感謝状を手渡した斯波雅史署長は「生徒らの救助がなければ危険な状態になっていたかもしれない。すばらしい正義感だ」とたたえた。生徒は「同じ機会があったら、自分の安全を確保した上でまた助けたい。波が高い日には、海水浴客に注意を呼びかけることも必要だと感じた」と話していた。