「晴れの国」岡山、降水量1ミリ未満が全国1位の276・7日…山地に挟まれ雨少なく

「晴れの国」の座を維持――。気象庁が今年5月に10年ぶりに更新した気温や降水量などの「平年値」で、降水量1ミリ未満の年間日数が岡山県は276・7日となり、前回の更新に続いて全国1位となったことがわかった。県は引き続き、「晴れの国」のキャッチフレーズを県の魅力発信に活用し、企業誘致や観光活性化を進める。
気象庁によると、平年値は過去30年間の気象データを平均した値で、10年に1度、更新している。今回の更新で1981~2010年の平均から、1991~2020年の平均に切り替わった。県は新しい平年値を基に降水量1ミリ未満の年間日数を都道府県ごとに独自集計した。
この結果、県の降水量1ミリ未満の年間日数は276・7日で、2位の山梨県(276・1日)を上回って4回連続でトップとなった。全国平均(247・4日)より30日近く多かった。年間降水量も全国平均(1661・5ミリ)と比べて少ない1143・1ミリで、長野県(965・1ミリ)に次いで2位となった。集計で改めて穏やかな天候であることが裏付けられた。
岡山地方気象台によると、穏やかな天候は、中国山地や四国山地に挟まれた地形の影響だという。季節風が北の中国山地や南の四国山地を越える際に多量の雨や雪を降らせ、平野の県内では雨が少なくなるためだ。
これらのデータをもとに、県は1989年から「晴れの国」をキャッチフレーズとして使用し、企業や観光客の誘致、地方移住促進などに活用している。県の担当者は「天候はもちろん、食材の豊かさや景観の美しさとあわせてアピールしていきたい」としている。