29日の池田市長選で初当選を果たし、府内初の女性市長に就任した滝沢智子氏(40)は、30日に初登庁し「混乱を収束させて新しい池田市をつくりたい」と意気込みを語った。足下の課題は、冨田裕樹前市長(45)が市庁舎内に家庭用サウナなどを持ち込んだ問題で、冷え切った市議会と首長との関係修復だ。しかし滝沢市長の行政手腕は未知数で、難しい市政運営を迫られそうだ。
30日午前9時に池田市役所に姿を見せた滝沢市長は、約20人の幹部職員らに拍手で出迎えられた。ある市議は「議会との関係改善が最初の課題になる。まずは滝沢市長の話をしっかりと聞き、是々非々で臨む」と話す。
昨秋に発覚した冨田氏のサウナ問題をめぐり、市議会は調査特別委員会(百条委員会)を設置。冨田氏の市職員らに対するパワーハラスメント疑惑や市議会での虚偽答弁などもあり、市議からは「議会軽視」との批判も高まった。百条委は今年4月に「不信任決議が相当」とする調査報告書をまとめるなど、冨田氏と市議会の関係は修復不可能な状態に陥っていた。
大阪維新の会公認で平成31年に初当選した冨田氏は、サウナ問題発覚後に離党した。だが、市議の間では維新に対する不信感が根強い。
冨田氏の市議時代に秘書を務め、大阪維新の会公認で当選した滝沢市長に対しても市議会からはシビアな声があがる。別のある市議は「滝沢氏は市議を2年余りしか務めておらず、行政手腕はほとんどないに等しい。まずはお手並み拝見だ」と冷ややかだ。
池田市議会(定数22、欠員2)で、滝沢市長を支える「大阪維新の会池田」に所属する市議はわずか2人だけ。少数与党という状況で、他会派と調整しながら難しい市政運営を迫られる。滝沢市長は「各議員とコミュニケーションを取って、市議会と連携をしていく」と話している。(格清政典)
池田市の滝沢智子市長(40)が30日に初登庁し、報道陣の取材に応じた。一問一答は以下の通り。
--初登庁の感想は
「昨秋から約1年にわたって市政が混乱し、業務が停滞し、市民らにも不信感が募ったと思う。混乱を収束させて新たな池田市をつくっていきたい」
--市長として最初にすることは何か
「公約を実現させていくことは当然だが、まずは市民や職員らとコミュニケーションを取っていく」
--市長室に入っての感想は
「市議時代には入っていない場所もあったが、これからしっかりと仕事をしていこうと改めて思った」
--冨田裕樹前市長については
「冨田氏はエネルギーの強い人だった。維新の政策は継承して、丁寧に仕事を進めていく」
--家族の反応は
「娘2人は寝ていたが、夫からは『しっかり頑張れ』と声をかけられた。これからのサポートについて家族で話し合う」