愛知県は31日、県内の私立学校2年生(当時14歳)が2018年12月、いじめを受けて自殺していたことを明らかにし、学校の対応に問題があったとする調査結果を公表した。ただ学校名は明らかにしておらず、学校側も一連の事実を公表していない。
生徒の自殺を巡っては、当初学校側が第三者委員会を設置して調査を行ったが、遺族は内容が不十分だとして県に再調査を要望。県は20年12月、専門家による「いじめ問題調査委員会」に調査を依頼した。
報告書によると、生徒は亡くなる2カ月前に学校側に対し、他の生徒からいじられることや、あだ名で呼ばれることを相談。その後も複数の生徒からいじめを受け、保護者も学校に訴えたものの対応はとられず、「放置された」としている。
また、法律に基づき学内に設置した養護教諭やスクールカウンセラーらによるいじめ対策組織は活動実績がなく「法律やいじめ防止対策が軽視されているといっても過言ではない」と指摘。さらに「トップが強力に動かない限り学校経営は変わっていかないのではないかと危惧される」と学校設置者の責任に言及し、改善を求めた。【太田敦子】
いじめなどの相談窓口
・24時間子供SOSダイヤル=0120・0・78310(なやみ言おう)、年中無休、24時間
・児童相談所全国共通ダイヤル=189(いち早く)、年中無休、24時間
・子どもの人権110番=0120・007・110、平日午前8時半~午後5時15分
・チャイルドライン=0120・99・7777、毎日午後4~9時(18歳まで)