1923年の関東大震災から98年となる1日、震災犠牲者を追悼する大法要が東京都立横網町公園(墨田区)の都慰霊堂で営まれた。都慰霊協会の主催で、新型コロナウイルス対策のため例年より規模を縮小して開催。遺族代表や関係者ら約30人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。式典では小池百合子知事の「私たちには災害や戦争の記憶を風化させることのないよう次の世代に語り継いでいく重要な使命がある」とする追悼の辞を、武市敬副知事が代読した。
大法要の後、公園内では震災時に虐殺された朝鮮人の追悼式典(日朝協会都連合会などで作る実行委員会が主催)も開かれ、小池氏は歴代知事が寄せていた追悼文を5年連続で送らなかった。理由について、小池氏は「大法要で全ての人に追悼の意を示している」と説明している。
関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などのデマが広がり、住民や警察が朝鮮人らを殺害。政府の中央防災会議の報告書では震災の死者・行方不明者10万5000人余りのうち、1~数%を虐殺の犠牲者としている。【黒川晋史】