東京五輪開催を巡るゴタゴタで、口を開けば失言をまき散らし、次から次へと炎上。“大規模火災”の様相を呈していたのが丸川珠代五輪担当相(50)だ。
まずは6月4日、政府分科会の尾身茂会長が「(五輪を)この状況で何のためにやるのか、目的が明らかになってない」と話したことに対し、
「我々はスポーツの力を信じてやってきた。全く別の地平から見てきた言葉をそのまま言っても、なかなか通じづらいというのは私の実感です」と聞く耳なし。
6月22日には、会場でのアルコール販売を組織委が一定の制限を付けた上で認める方針を検討していると報じられると、「大会の性質上、ステークホルダーの存在がどうしてもある。組織委としてはそのことを念頭において検討されると思う」と発言。大会スポンサーだったアサヒビールにまで批判が延焼する事態に。
閉幕後は、外出自粛やお盆の帰省自粛が要請されている最中に、IOCのトーマス・バッハ会長が“銀ブラ”したことに対して「不要不急の外出かはご本人が判断すること」と言い放ち、またしても“炎上祭り”状態となった。
■権力志向の塊
しかし丸川氏は、どうしてこうもいちいち国民感情を逆撫でする失言を繰り返すのか。発売中の「週刊女性」は「アナウンサー出身女性政治家はなぜ多い?」という特集の中で、小池百合子東京都知事(69)や蓮舫参議院議員(53)ら、アナウンサーやキャスターが多い理由として、滑舌のよさや演説のうまさなどのアナウンス技術が政治の場でも役に立つことを挙げている。さらに丸川氏に関しては、元通産官僚で評論家の八幡和郎氏がこう分析している。
「そもそも、丸川さんは一生アナウンサーをやりたかったわけではないと思います。だから、自民党から声が掛かったとき、彼女は『悪くないな』と思ったはず。加えて、東大出身者はおしなべて『自分は仕事ができる』という自意識を持っています。だから、政治家になっても自分なら務まると思ったのでは」
丸川氏は東大経済学部卒業後、93年テレビ朝日入社。07年に退社し、参院選に出馬するまでは、「TVタックル」「朝まで生テレビ!」などに出演し、ニューヨーク支局勤務も経験した。さるキー局関係者はこう話す。
「東大卒をハナにかけているところがあって、当時から上昇志向が強かったので、局内では決して仲間が多いほうではなかった」
その視線の先にあるのは、下々の国民などではなく“ステークホルダー”や“五輪貴族”などの「権力者」ばかりなのが透けて見える。女子アナウオッチャーの松本京也氏はこう話す。
「丸川さんは、『フジテレビ三人娘』などが持てはやされた“第1次女子アナ”ブームの直後の世代です。当時は、民放で東大卒のアナというのは珍しく、民放の“可愛くて親しみやすい”アナとは一線を画していました」
しかし、同期の大下容子アナ(51)に比べ、キャラは立っていたので、顔と名前が売れるのは早かった。
「印象的なのは、『TVタックル』で、タイトスカートで黒縁眼鏡をかけ“上から目線”で高飛車なドSキャラを演じていたことですね。あれは案外“素”だったのかもしれません。バラエティー番組でも同じようなキャラで売っていましたが、どちらかといえば色モノ的な扱い。意外なことに報道番組などでメインキャスターを務めたこともないので、内心、忸怩たる思いはあったかもしれません」(前出の松本氏)
権力志向の塊で、国民感情無視の“炎上大臣”には早々にお引きとり願いたいところだが、テレビ界に戻ろうにも、戻る場所はないだろう。