AI悪用で女性タレントの顔合成、アダルト動画配信の男に有罪判決

人工知能(AI)を使った偽動画「ディープフェイク」の技術を悪用し、女性タレントの顔を合成したアダルト動画をネット上で有料配信したとして、名誉

毀損
(きそん)罪と著作権法違反に問われた男(22)に対し、東京地裁は2日、懲役2年、執行猶予3年、罰金100万円(求刑・懲役2年、罰金100万円)の判決を言い渡した。

楡井
(にれい)英夫裁判長は「タレントにとって芸能活動で極めて重要な『イメージ』を傷つけた上、動画は際限なくネット上で拡散する恐れもある」と指摘した。
判決によると、男は2019年12月~20年2月、女性タレント2人の顔を合成したアダルト動画を自身が運営する有料会員向けサイトで公開。2人の名誉を傷つけたほか、合成前の動画を制作した会社の著作権を侵害した。
被告側は公判で、「サムネイル画像に『激似』などの見出しを付けており、タレント本人だと思う視聴者はいない」と名誉毀損罪の成立を争ったが、判決は「動画の精巧さを考えれば、視聴者が見出しを信用せず、本人だと誤信する可能性は否定できない」と退けた。