鹿児島県内に新型コロナウイルス感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」(12日まで)が適用されている中、多くの小中学校で1日、2学期が始まった。期間中、時差登校などの感染防止策を徹底しながらの学校生活がスタートした。
「みんなで集まれないのは残念だけど、こういう形でやります」。鹿児島市山下町の名山小(児童数340人)では午前8時過ぎ、5年1組の中間清太教諭(53)が、28席中、半分の14席が空席の教室で、児童たちに呼びかけた。
同小では居住地域でA、Bの2グループに振り分け、前半、後半の時差登校を実施。始業式があったこの日、Aが午前8時頃に登校し、学級活動などをして同9時半頃に下校した。その後、Bが午前10時頃に登校。2日以降もグループが重ならないように運用する。
中間教諭は新学期の注意点を説明。他クラスの児童との接触を控えるよう求め、教室内でも相手と近づきすぎないよう指導。宿泊学習や音楽発表会の延期、中止を告げると、児童たちは「えーっ」と残念がった。
11歳の児童は「友達が別グループになったので、さみしい。でも感染するのは怖いので、手洗いなどの感染防止をきちんとしたい」と話していた。
同小では期間中、給食は配膳作業での感染拡大を防ぐためご飯をやめてパンに。休み時間を通常より5分増やして15分として手洗いを徹底させ、授業は3コマだけとする。同小の中山義和校長(59)は「家庭学習を充実させるため、各担任が通常よりも宿題を多く出すなどして対応している」と話した。
同市教育委員会によると、市立校では1日、小学校78校中51校で、中学校39校中29校で時差登校を実施。地域別のほか、学級、学年別でグループ分けした例などもあったという。実施していない学校は「小規模校なので身体的距離が確保できる」、「空き教室を利用して分散授業ができる」といった理由を挙げている。
一方、薩摩川内市の甑島を除く市立小中学校(29校)と義務教育学校(1校)は、1日から5日間、臨時休校にした。各小学校は家庭などで見守りができない児童らを対象に、3日までは午前8時半~午後3時頃、午前中の授業と給食がある6~10日は放課後、午後3時頃まで、学校で受け入れる。
この日、各学校の教員らは授業の準備や各家庭に児童たちの体調確認を行った。市立育英小の井上智司教頭は「感染予防対策を確認し、新学期に向けて備えたい」と話した。
県教委によると、まん延防止等重点措置の期間中、県内7市町の小中学校(一部含む)で休校や時差登校を実施するという。また、鹿児島市、霧島市、姶良市の県立学校では体育祭や文化祭を行わないよう通知。部活動も屋内での活動は行わないよう要請している。