8月31日午後7時半ごろ、岩手県雫石町上野松嶺の牛舎で熊が目撃され、牛の飼料が食べられる被害があった。牛舎を所有する同町の農業、目移和行さん(42)が体長約1・5メートルの成獣の熊が牛舎にいるのを見つけ、「扉を閉めて閉じ込めた」と警察と町役場に通報した。
翌日午前7時半ごろ、警察や猟友会などが確認したところ、牛舎内に熊の姿はなかった。扉の下部が外されたような跡があり、隙間(すきま)から抜け出たとみられる。牛舎で飼育していた和牛14頭は無事だった。警察は近隣住民に注意を呼びかけるなど警戒を強めている。
牛舎2階に保管していた牧草を包むビニールに熊のものとみられる爪痕が残っていた。目移さんによると、8月は今回以外にも2回、熊とみられる動物に飼料を食べられる被害があった。「捕まえてほしいと思い閉じ込めたが、また被害が出ると思うと心配だ」と不安そうに話していた。【松本ゆう雅】