天皇ご一家、6日に皇居に引っ越し 荷物搬入期間は宮殿に滞在

宮内庁は3日、天皇ご一家が6日に現在の住まいの赤坂御所(東京都港区)から皇居へ引っ越されると発表した。新たな御所への荷物搬入が終わる15日ごろまで、ご一家は宮殿に滞在する。宮殿は重要な儀式や行事を行う建物で、一時的とはいえ宿泊するのは異例。
御所は1993年に完成した。上皇ご夫妻が昨年3月まで暮らし、その後、改修工事が行われた。ご一家が皇居で生活するのは初めてとなる。6日は皇位の証しとされる剣と璽(じ)(まが玉)とともにいったん御所に入り、その後、宮殿に移動する。
宮内庁は引っ越し中のご一家の滞在先として地方の御用邸などを検討してきた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、県境をまたぐ移動は国民への誤ったメッセージになりかねないなどとして天皇、皇后両陛下が御用邸滞在を固辞したという。宮殿使用は陛下が選択肢として示したとしている。
宮内庁によると、昭和天皇と香淳皇后が1971年8月、ヨーロッパ訪問を前に宿泊のリハーサルのため宮殿に1泊した例がある。【和田武士】