愛知県知多市の岸壁に取り残されていた飼い犬を、名古屋海上保安部(名古屋市)所属の巡視艇「みやかぜ」の乗組員らが救助した。
海保によると4日午後2時ごろ、「(知多市北浜の)北浜ふ頭の岸壁付近に犬が取り残されているので、救助してほしい」と電話通報があった。名古屋市港区の堀川河口付近に停泊中の「みやかぜ」から、乗組員3人が付属艇で出動。同3時半ごろ、美濃川河口の新八幡橋近くの護岸下部で中型犬を見付けた。
護岸は急斜度で犬は上がれない様子だった。最初はタモですくい上げようとしたが、ぬれた犬は重すぎて持ち上がらず、犬は水に飛び込んで泳いで逃げた。乗組員らは犬を静かに追いかけ、水の中から護岸にはい上がろうとしているところを乗組員が抱え上げて救助。付近で心配そうに救助の様子を見守っていた飼い主に無事、届けた。【荒川基従】