気象庁は8日、小笠原諸島・南硫黄島の北東約5キロにある海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」が8月13日に噴火し、新島が二つ形成されたが、片方がほぼ消滅したとみられると発表した。噴火で新島が形成されたのは1986年以来だが、当時も短期間で消滅した。
同庁の中村政道火山活動評価解析官は「噴出物が周囲に大量に積もって島になった後、海没することを繰り返している」との見方を示した。観測船「啓風丸」が8月22日に近海で軽石などの浮遊物を採集しており、重さ約5キロの比較的大きな軽石が公開された。
[時事通信社]