防衛省は12日、中国海軍所属とみられる潜水艦1隻が鹿児島県・奄美大島周辺の接続水域内を潜水したまま、航行したと発表した。領海への侵入はなかった。
潜水艦は10日午前、奄美大島の東の接続水域を北西に航行。12日午前には、鹿児島県・横当島の西南西を西に進んだ。海上自衛隊の哨戒機や護衛艦が警戒監視にあたった。
潜水艦付近で中国海軍の「ルーヤン3級」ミサイル駆逐艦1隻が確認されたことなどから、防衛省は、潜水艦は中国海軍のものとみている。
国連海洋法条約は、潜水艦が他国の領海を通過する際、浮上して航行することを義務づけているが、領海外側の接続水域では、浮上の義務はない。