ジャーナリストの伊藤詩織さん(32)が、性的暴行を受けたとして元TBS記者の山口敬之氏に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が21日、東京高裁(中山孝雄裁判長)で開かれ、伊藤さんは「被害者が泣き寝入りしないでよい社会になってほしい」、山口氏は「高裁は真実に向き合ってくれると信じている」とそれぞれ意見陳述した。この日で結審し、判決は2022年1月25日に指定された。
1審・東京地裁判決(19年12月)は、極度の深酔い状態だった伊藤さんは自らの意思でホテルに行っていないと認定。「性行為には合意がなかった」とし、山口氏に330万円の支払いを命じた。虚偽の被害公表で名誉を傷つけられたとして1億3000万円の損害賠償を求めた山口氏の請求は棄却した。山口氏が判決を不服として控訴した。
伊藤さんは「被害を受けて何度も死を考えた。(山口氏側から)裁判の内外で正当な反論を超えた中傷を受けた」と主張。山口氏は「ありもしない被害を作り出され、私は社会的に殺された。(伊藤さんは)うそをはっきり認めてほしい」と訴えた。【遠山和宏】