2019年11月、羽田空港のトイレで出産直後の女児を殺害し、公園に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた神戸市西区の母親北井小由里被告(24)に、東京地裁は24日、懲役5年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。野原俊郎裁判長は「就職活動への影響を避けるべく、自らの将来に障害となる女児の存在をなかったものにするため殺害した。身勝手で短絡的だ」と述べた。
被告は公判で、動機について「頭が真っ白になった。自分でも分からない」と説明したが、判決は「出産時の対応は冷静で、遺体を袋に隠したまま飲食店に立ち寄っており、意識障害も認められない」と指摘した。