自民党総裁選では、選択的夫婦別姓の導入をめぐる4候補の主張が大きく食い違う。党内でも賛否が割れ、これまで先送りを重ねてきた「難題」だけに、党の分断につながりかねないと危ぶむ声も出ている。
導入賛成を明言するのは、河野太郎行政・規制改革相と野田聖子幹事長代行だ。河野氏は25日のインターネット番組の収録で、「党議拘束をかけずに議論し、賛成か反対かは自分で決める形にするのがいい」と主張した。野田氏も「自由意思で名字が選べるように進めるべきだ」と訴えている。
岸田文雄・前政調会長は、3月に発足した党有志による議員連盟「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議連」の呼びかけ人に野田氏とともに名前を連ねた。ただ、今回の総裁選では、子どもの姓の扱いなどで「整理がついていない」として賛否を明らかにしていない。
高市早苗・前総務相は導入反対の立場だ。選択的夫婦別姓を導入すれば、「夫婦が子どもの氏(姓)を取り合う」と懸念する。夫婦別姓にしなくても旧姓の通称使用を広げれば、改姓による不利益は解消できるとしている。