長野県塩尻市塩尻町にある丸山大輔県議(47)の自宅で29日、妻の希美さん(47)の遺体が見つかった事件で、県警は30日、殺害された疑いがあるとして塩尻署に捜査本部を設置した。旧宿場町の閑静な住宅地で起きた事件に、住民からは悲しみと早期解決を望む声が広がっている。
「政治家の妻で家業と育児も大変だったと思う。3足のわらじを履いてがんばってきた人が、なぜこんな目に遭わなければいけないのか」。同市の中華料理店で働く40歳代男性は怒りをにじませた。
希美さんは事件があった3日前に来店し、子どもたちが好きな料理をテイクアウトしたという。この男性は「気さくな人で共通の知人の話などで盛り上がったばかりだったのに」と肩を落とした。
居酒屋を営む知人男性(65)は夫婦で来店した際、カウンターで談笑している姿が目に焼き付いているといい、「常に旦那さんを応援して支えていた。温かく優しい人だった」と悔やんだ。
丸山県議は政治活動の傍ら、希美さんと「笑亀酒造」を経営。数十年来の付き合いがあるという現場近くに住む商店の60歳代女性は「奥さんはいつも注文の電話に丁寧に応対してくれる穏やかな人だった。本当に残念で早く解決してほしい」と語った。
発表などによると、29日午前6時45分頃、金庫がある部屋で希美さんが倒れているのを家族が見つけ、119番した。首には絞められた痕と、すり傷があった。周囲には土足で歩いた跡もあり、県警は外部から何者かが侵入し、殺害した可能性もあるとみている。希美さんは28日夜まで生存が確認されていた。
県警はフリーダイヤル(0120・059・110)を設置し、情報提供を求めている。