猛毒の物質「リシン」を同僚だった男性の水筒に入れたとして、器物損壊罪に問われた会社員の女(30)(兵庫県姫路市)の初公判が4日、神戸地裁であった。被告は起訴事実を認め、検察側は論告で懲役1年を求刑、即日結審した。判決は26日に言い渡される。
起訴状などによると、被告は3月26日、当時勤務していた神戸市長田区の建設会社の事務所で、同僚だった男性の水筒にリシンを入れ、水筒を使用不能にするなどしたとされる。
被告人質問で、被告は当時、男性と不倫関係にあったことを認め、リシンを入れた理由について、「男性から無視されるようになり、振り向いてくれないことへのいら立ちがあった。感情が暴走した」と説明した。検察側は論告で、「極めて悪質。重篤な症状を引き起こす可能性が高かった」と指摘。弁護側は「殺す意図はなかった」と執行猶予付き判決を求めた。