和歌山市の紀の川に架かる「六十谷(むそた)水管橋」(長さ約550メートル)の一部が崩落し、市北部約6万世帯(約13万8000人)が断水している問題で、尾花正啓市長は6日、崩落を免れた部分で水道管をつり下げる橋の部材を調べたところ、腐食、破断を確認したことを明らかにした。この日午後から専門家が現地に入り、原因の詳しい調査を行う。
橋はアーチ橋と水道管が一体となった構造で、中央部の約60メートルが崩落した。同日始まった応急工事現場で取材に応じた尾花市長によると、崩落せず残っている橋を写真などで調査。アーチ部分と水道管をつなぐつり具部分が腐食し、外れているところがあった。尾花市長は「目視では確認しづらい場所だった」と説明した。川に落下した部分に腐食などがあったかは確認できていないという。
六十谷水管橋は1975年完成で耐用年数の48年を2023年に控えていた。尾花市長は4日の記者会見で9月の目視点検で異常はなかったと説明し「老朽化そのものが原因とは考えにくい」と述べていた。【山口智】