宮崎の空き家が崩落危機 台風14号で土砂崩れ「早く撤去を」

9月中旬の台風14号に伴う大雨の影響で土砂崩れが発生した宮崎市内海(うちうみ)の住民が、高台の斜面に立つ大きな空き家が崩れる危険性に直面している。土台が崩れ落ち、ビニールシートをかけてしのいでいる。
土砂崩れで国道220号が寸断された地点から1・5キロほど南の青島第24区にある空き家。近くの大西勝さん(76)によると、元々宿泊施設やレストランだったが、10年以上前に空き家になった。
記者が6日に現場を訪れると、草が伸び窓ガラスは割れて廃虚と化していた。外部には所々にギリシャ風の白い像が立ち、結婚式場として使われていたと思われる場所からは太平洋が一望できた。だが今は心霊スポットとして若者らが集まる。
大西さんはかねて市に「早く取り壊して」と要望してきたが、進展がないまま、今回の事態を迎えた。
市空き家等対策計画によると、2015年7月~16年12月の調査では、市内の空き家は3284戸で、うち225戸に倒壊の恐れがあった。市建築住宅課などによると6日現在、放置すると著しく危険と判断された「特定空き家」は12戸。今回の空き家も含まれており、市は所有者に適切な管理を求めたが、その所有者が死亡し、現在は相続人の有無を調査しているという。
この問題について戸敷正市長は7日の記者会見で「(建物の)規模が大き過ぎ、(解体の)強制執行は難しい。所有者に撤去をお願いするしかない」と述べた。【一宮俊介】