大津いじめ自殺10年 会見で父「子ども取り巻く環境変化ない」

大津市でいじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺してから10年となった11日、父親(56)が市内で記者会見し、「今なお、悲惨な『いじめ自殺』の報道が飛び交っている。10年たっても子どもを取り巻く環境にあまり変化がない」と教育現場の現状への危機感を訴えた。
生徒は2011年10月11日、自宅マンションから飛び降りて亡くなった。学校のアンケートで、「自殺の練習をさせられていた」などといじめに関する情報が多数寄せられたのに、市教育委員会が公表していなかったことなどが批判を浴びた。一連の問題をきっかけに13年、いじめ防止対策推進法が施行された。
父親は「『いじめで命を落とす子どもは僕で最後にしてほしい』。亡くなった息子からそう言われ続けた10年だが、さらにひどくなっている。息子に力不足だったと謝るしなかい」と語った。その上で、学校が作成するいじめ防止基本方針の履行▽いじめに関する記録の保存――などを義務づける法改正を訴えた。
父親は「いじめの加害者にも被害者にもなってほしくない」と声をふるわせ、教育現場に対して「一刻も早くいじめから命を落とす子どもを守ってほしい。いじめがどれだけ人を傷つけるのか、学校で教えてほしい」と求めた。【菅健吾】
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