大津市でいじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺してから10年となった11日朝、市役所で島崎輝久教育長や市教育委員会職員ら約50人が黙とうし、再発防止を誓った。
午前8時半からの黙とうの後、島崎教育長は「尊い命が失われることを繰り返さないという思いをしっかりと胸に刻み、子どもたちが安心して学び、健やかに育つ、一人一人を大切にした学校づくりに全力で取り組みたい」とのコメントを公表した。
男子生徒が通っていた中学でも命の大切さについて考える集会が開かれ、生徒らが黙とう。新型コロナウイルス対策のため、校内放送を通じて教室で校長の講話を聞き、道徳の授業で学んだことを発表するなどした。
男子生徒は2011年10月11日午前8時10分ごろ、自宅マンションから飛び降りた。学校が全校生徒に実施したアンケートで、「自殺の練習をさせられていた」などといじめに関する情報が多数寄せられたのに、市教委が公表せず、自殺との因果関係を認めなかったことが批判を浴びた。一連の問題をきっかけに「いじめ防止対策推進法」が13年に施行された。
市の第三者委員会が再調査し、当時の同級生2人のいじめが自殺の「直接的要因」と認定。遺族が損害賠償を求めた訴訟では、この2人に計約400万円の支払いを命じた大阪高裁判決(20年2月)が確定した。【菅健吾、諸隈美紗稀】
相談窓口
・児童相談所虐待対応ダイヤル
189=年中無休、24時間。
・24時間子供SOSダイヤル
0120-0-78310=年中無休、24時間。
・子どもの人権110番
0120-007-110=平日午前8時半~午後5時15分。
・チャイルドライン
0120-99-7777=午後4~9時(対象は18歳まで)、12月29日~1月3日は休み。
https://childline.or.jp/