兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」で立体迷路の床が抜けて6人が重軽傷を負った事故で、床を支える「はり」の端が雨で腐食した可能性があることが県警への取材で判明した。県警は業務上過失傷害容疑で園の管理体制などを調べている。
県警によると、立体迷路は木造5階建てで、3階の床が縦約1メートル、横約2・3メートルにわたって抜け落ちた。中央部分を支える「はり」の端が腐食し、一部が欠けていたという。迷路には屋根がなく、壁に隙間(すきま)があるため、雨水が入り込む構造になっていた。迷路は2013年に完成し、その後増築された。
同じグループの「軽井沢おもちゃ王国」(群馬県嬬恋村)でも14年、立体迷路の床が落下して2人が負傷する事故があり、木材をつなぎ留めるくぎが腐食していた。今回の事故では、くぎ周辺の木材が腐食しており、県警は雨が腐食の一因とみて詳しく調べている。
迷路を製造した「キートス」(千葉県)によると、全国約35カ所に同様の立体迷路を設置しているが、現時点で他の施設から不具合の報告はない。事故を受け、軽井沢おもちゃ王国は立体迷路の営業を休止。複合リゾート施設「ラグーナテンボス」が運営するテーマパーク「ラグナシア」(愛知県蒲郡市)でも安全確認が終わるまで立体迷路の利用を中止している。キートスは12日、「心よりおわび申し上げる」とするコメントをホームページに公開した。
遊戯施設のうちジェットコースターや観覧車などは建築基準法で定期検査や自治体への報告が義務付けられているが、屋根のない立体迷路は適用外とされる。同園は1日2回目視で点検していたが、事故前は異常がなかったという。【韓光勲、巽賢司】