兵庫県尼崎市のマンション敷地内で病院事務員の森本彩加(さやか)さん(28)が刺殺された事件から一夜明けた16日朝、現場となった森本さんの自宅があるマンションの駐輪場や出入り口付近では、兵庫県警の鑑識課員などが慌ただしく出入りしていた。現場周辺は昨夜に続きブルーシートと規制線で囲まれており、マンションの住人がベランダから階下を心配そうに見つめる姿もあった。
このマンションに住む会社員男性(58)は「当時は部屋にいたが、事件は朝のニュースで知った。このマンションでトラブルがあったとは聞いたことがないのに」と不安そうに話した。マンションは国道2号に面しており、阪神尼崎駅にも近いことから、この日も多くの歩行者や自転車が行き交ったが、現場付近では警察官が「この先は通り抜けできません」と通行人に迂回(うかい)を促していた。
4歳の息子がいる近くの40代女性は「この辺りは飲食店が多く、スーパーもあるため、家族連れの姿をよく見る。怖いので、しばらくは近づかない。早く犯人が捕まってほしい」と声を震わせた。
無職男性(59)は、森本さんの背中に刺し傷があったことから「背後から襲い逃げるとは、卑劣で卑怯(ひきょう)な犯行だ。防犯カメラにも写っているし、捕まるのは時間の問題ではないか」と憤った。