国に無登録で暗号資産が販売された事件で、大阪府警などは18日、投資関連サービス会社「Rawbiz」(東京都杉並区)代表取締役の山田大紀容疑者(26)ら6人を資金決済法違反容疑で逮捕したと発表した。山田容疑者らは、声を機械的に変換する「ボイスチェンジャー」を使って女性になりすまして勧誘していたという。
ほかの逮捕者は、山田容疑者の妻
笑花
(えみか) 容疑者(30)ら同社の関係者4人と、暗号資産の開発者の辻川
結良
(ゆら) 容疑者(24)。府警は認否を明らかにしていない。
発表では、6人は2019年12月~20年3月の計18回、金融庁に登録せずに、30~50歳代の男性5人に、独自の暗号資産「アークキャッシュ」「バイオメックス」(計1億1100万円相当)を販売した疑い。代金は一般的に流通している既存の暗号資産で受け取り、その後に換金していたという。
捜査関係者によると、山田容疑者は勧誘役の男らに指示し、知人女性の身分証明書などを悪用したり、顔写真を他人のSNSから流用したりしてマッチングアプリなどに登録。通話時にボイスチェンジャーアプリで女性を装い、「上場すれば、価値が10倍以上に上がる」などと近く取引所での売買が実現すると示唆して購入を勧めていたという。
押収した販売記録などから、延べ1130人に15億8700万円相当の独自の暗号資産を販売していたことも判明。府警などが事情を聞いた購入者百数十人の一部は「取引や換金ができない」と話しており、詐欺容疑も視野に捜査を進める。