農園経営会社「西山ファーム」を巡る投資詐欺事件で、同社が知人などを勧誘すると紹介料が入る「マルチ商法」で顧客を増やしていったことが、捜査関係者らへの取材でわかった。新規の顧客が商品を購入した金額の1%を紹介者に支払う仕組みで、愛知県警は顧客の交友関係などを利用し、ねずみ算式に出資者を増やそうとしたとみて調べている。
マルチ商法の中心を担ったとみられるのは、同社から「営業代行」を委託され、詐欺容疑で逮捕された花本将光(32)、山田
光賢
(みつよし) (34)、松本真一郎(34)、松井孝朗(33)の4容疑者。勧誘役の中でも成績が上位だったことから、「四天王」を自称し、これまでに数千万円の報酬を得ていたという。
4容疑者は、それぞれの名字から「花本村」「山田村」などと名付けた150~500人程度の顧客ネットワークを作り、「友人や同級生を勧誘してほしい。紹介した人数に応じ、報酬も変わる」などと持ちかけていた。顧客の間では「
村長
(むらおさ) 」と呼ばれていたという。
同社代表の山崎裕輔容疑者(40)(詐欺容疑で逮捕状)は、花本容疑者らとともに居住していた愛知県を拠点に出資者の勧誘を繰り返していた。そのため、同県や隣接の岐阜県で急速に顧客数が伸びたという。