一種のストーカー殺人だろうか。兵庫県尼崎市で事務員の森本彩加さん(28)が殺害された事件。殺人容疑で逮捕された森本恭平容疑者(33)は彩加さんの元夫だった。
15日夜8時すぎ、森本容疑者は彩加さんが住むマンションの敷地内で待ち伏せし、背中を中心に上半身を10カ所以上、刃物で刺した。犯行後、バイクで逃走し、翌16日に逮捕された。警察は西宮市の森本容疑者のアパートから血のついた包丁などを押収している。森本容疑者は「殺すつもりで刺した」と供述。彩加さんが兵庫県警に相談していた形跡はないという。
「森本容疑者は大阪府内の会社に勤め、彩加さんは医療系の事務員として働いていた。結婚生活が4年続いたのち、今年5月に離婚したようです。犯行当日、森本容疑者が待ち伏せしてから10分もしないうちに彩加さんが帰宅。数分後、森本容疑者が駐輪場から出てくる姿が防犯カメラに写っていることから、この数分間に犯行が行われたと考えられます。救急が駆けつけましたが、ほぼ即死状態でした」(捜査事情通)
森本容疑者と彩加さんは以前は尼崎市内の別の家に同居していたが、離婚後、森本容疑者は西宮で、彩加さんは犯行現場のマンションで、それぞれ一人暮らしをしていた。いずれかの浮気が原因で離婚したわけではないという。
何が森本容疑者を殺人に向かわせたのか。
元兵庫県警刑事で作家の飛松五男氏が言う。
「彩加さんのほうから離婚を言い出し、森本容疑者は『別れたくない』と未練タラタラだったそうです。森本容疑者はこれまで犯行現場で何度か目撃されている。彩加さんと話し合うために押しかけたようです。ただ、2人の間に口論などのトラブルがあったという目撃情報はないようです。背中を刺されたということは、逃げる彩加さんを背後から刺したのかもしれません」
森本容疑者の自宅周辺の住民によれば、森本容疑者はスーツ、ネクタイ姿ではないが、毎朝定刻に出勤。住んでいるアパートは4階建てで部屋はワンルーム形式という。
「最近は笑ったかと思ったら、ふさぎ込んでしまうという具合に精神的な起伏が激しかったようです。一種の躁鬱状態だったのでしょう。本人は何とか立ち直ろうとしていたそうですが、限界を超えたのかもしれません」(前出の事情通)
2人の間に何があったのか。