徳島県立阿波十郎兵衛屋敷(徳島市川内町)は17日、特殊詐欺被害の防止を呼びかける創作の阿波人形浄瑠璃を上演した。県警生活安全企画課員による防犯講話もあり、観客約80人が楽しんだ。
演目は「傾城阿波の鳴門」の登場人物が特殊詐欺被害に遭う「警醒電話鳴ると~オレオレ詐欺の段」。お弓が娘のお鶴を装った詐欺犯に「ご主人様のお金を使い込んだ。返さないと縛り首になる」と電話で告げられ、お金をだまし取られる内容だ。
数年前から上演してきたが、今回は4月に県警OBが県警に寄贈した警察官の阿波木偶(でこ)「万代まもる」「万代さくら」が新しく登場。被害に気付いて嘆くお弓に、電話相手が家族か確認すること、指示された番号にすぐかけないことなどの注意点を告げ、客席に向かって「皆さんも詐欺には気を付けてください」と敬礼した。
終了後、生活安全企画課の竹尾牧指導官は「特殊詐欺被害のきっかけは電話。玄関に鍵をかけるように、電話でも対策を」と話し、ナンバーディスプレーで番号を確認し、知らない番号には出ないなどの対策を呼びかけた。【国本ようこ】