明石市長「運営業者替えてやる」 兵庫県が抗議、本人は発言否定

兵庫県は19日、明石市であったイベントで、泉房穂市長が運営業者に「業者を替えてやる」と言って脅し、司会者にも高圧的な態度を取ったとして、市に抗議したことを明らかにした。泉市長は毎日新聞などの取材に業者への発言を否定し、「課題となることを普通に話しただけ」と反論している。
17日に同市であった「全国豊かな海づくり大会兵庫大会」のプレイベントで、県や漁業団体でつくる実行委員会などが主催。斎藤元彦知事が実行委の会長、泉市長が副会長を務めている。稚魚の放流や漁船約100隻の海上パレードなどがあり、約300人が参加した。
大会事務局の県は18日、経緯をまとめた文書を作成。市に持参して抗議したという。
文書によると、泉市長は司会の女性アナウンサーに「市の税金も入っているイベントなのに明石のPRが少な過ぎる」と不満をぶつけた。進行方法について「全体的に間延びしている。なぜ、臨機応変につなぎのコメントを入れないのか」と苦言を呈した。その後、駆け付けたイベント運営業者に「知事に言って業者を替えてやる」と言って恫喝(どうかつ)したとし、「不安感を必要以上に煽(あお)る非人道的な行為だ」と非難した。
県の担当者は「改善に向けた検討は必要だが、実行委事務局に伝えるべきだ。大会を成功させるためにも、市長は善処してほしい」と話した。一方、泉市長は取材に対し、「声はもともと大きいが普通の口調で言った」と主張。イベント運営業者への発言については「そんなことは言っていない」と否定した。
泉市長は2019年2月、部下への暴言が明るみに出て引責辞任し、出直し選で当選した。自身で「アンガーマネジメント(怒りの抑制)」が必要と判断し、関連図書を読み、研修を受けるなどしていた。【大川泰弘、中田敦子】