再冷凍や期限切れワクチンを214人に接種 兵庫・西宮の医療機関

兵庫県西宮市は22日、市内の医療機関が、再冷凍したり保存期限が過ぎたりしたファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを計214人に接種していたと発表した。市はこの医療機関で冷凍保存されていた293瓶(1758人分)を廃棄し、接種を受けた人に通知。希望者に抗体が獲得されたかを確認する血液検査を実施する。
市によると、ワクチンは冷凍状態で市に届き、医療機関からの要請に基づき市が解凍して必要分を配送している。ファイザー社は再冷凍しないよう求めているが、この医療機関では7~9月に6回に分けて配送された計341瓶の多くを再冷凍し、うち48瓶を8~10月にかけて194人に接種していた。
また、ワクチンの保存期限は解凍後、冷蔵状態で1カ月とされているが、期限を最長13日間過ぎたワクチンを26人に接種していた。うち6人が再冷凍したとみられるワクチンも接種されていた。
接種予約の減少に伴う市の在庫量調査で、担当者が10月8日に医療機関を訪れて発覚した。医師は市の聞き取りに「冷凍すれば長持ちすると考えた」と答えたという。現在は接種を中止している。接種や保存の手順は市医師会からの説明や配送時に同封された書類で伝えられていた。【稲田佳代】