選挙のたびに、自民党と立憲民主党(旧民主党を含む)、日本維新の会の候補が、激しい三つどもえの戦いを繰り広げているのが大阪10区(高槻市など)だ。今回も、立憲民主党副代表の辻元清美氏(61、当選7回)と、自民党の前厚労政務官の大隈和英氏(52、同2回)、日本維新の会の新人で前大阪府議の池下卓氏(46)が激突する。
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過去の激戦を、大阪府議が解説する。
「2017年の前回衆院選は、小池新党をめぐる混乱で立憲民主党に追い風が吹いて、辻元氏が頭一つ抜け出たが、12年と14年は、ほぼ横一線だ。14年の選挙では、辻元氏が選挙区で勝ったが、大隈氏と日本維新の会の松浪健太氏も比例復活し、3人の国会議員が誕生した」
今回、まず注目は日本維新の会の動きだ。17年の選挙で敗れた松浪氏が府議にくら替えした。結果、府議の池下氏が逆に国政に回った。
自民関係者がいう。
「池下氏は通称『イケタク』と呼ばれ、選挙に強い。祖父と父が高槻市議だったため、盤石の地盤がある。松浪氏が19年に出馬するまでは、府議選で常にトップ当選だった。また、税理士という職業柄か、政治手腕も緻密で理詰め、一方で趣味は茶道という。そのギャップに人気が集まる。府議になった松浪氏も全力支援するため強い」
立憲民主党の辻元氏はどうか。維新関係者は分析する。
「手ごわいの一言。11日も代表質問で、岸田文雄首相に舌鋒鋭く『森友学園』再調査を迫るなど、存在感を発揮した。12年の選挙は比例復活だったが、14年と17年は選挙区で勝ち切った。強さの秘密は、彼女の突破力と、秘書給与流用事件で逮捕されながら、不死鳥のように復活してきた不屈の魂。その2つが大阪人にはウケるようだ」
自民党の大隈氏も善戦する。地元市議がいう。
「大隈氏は、阪大医学部附属病院や大阪警察病院などで勤務した外科医ながら、偉ぶらず黙々と辻立ちや街頭演説をこなしている。コロナ禍では、厚労政務官として活躍した。選挙のたび票数をジワジワ増やしており、侮れない」
10区の有権者数は約32万人。6万5000~7万票が当選ボーダーラインか。 (ジャーナリスト、田村建雄)
【大阪10区】(高槻市など)
△辻元清美61 立民前
▼池下 卓46 維新新
▼大隈和英52 自民前
※当落予測の△は「やや優勢」、▼は「やや劣勢」 (本紙分析)