公認候補ゼロの県で「異例の遊説」…国民・玉木代表、立民候補への支持は呼びかけず

衆院選は24日、期間中で唯一の「選挙サンデー」となり、各候補は繁華街などで支持を呼びかけた。国民民主党の玉木雄一郎代表が三重県内入りし、四日市市内でマイクを握った。同党は県内の小選挙区に候補は立てておらず、比例票の掘り起こしを狙う。
「失われた政治への信頼を取り戻したい。傷ついた日本経済を立て直して、働く人の給料が上がる経済を実現する。比例は国民民主党にぜひ投票を」。玉木氏はこの日夕、四日市市の近鉄四日市駅近くで街頭演説し、こう訴えた。
公示後、主要政党の党首が県内に入ったのは玉木氏が初めて。県内の全4小選挙区に立憲民主党は公認候補を立てたが、国民はゼロで、候補不在での遊説は同党にとっても異例という。
関係者によると国民は当初、三重4区での候補擁立を模索したが、立民との間で調整がつかず断念。共産党との関係を深める立民への反発は強く、この日の演説で玉木氏が、小選挙区に立つ立民候補への支持を呼びかけることはなかった。
読売新聞が公示後に実施した序盤情勢調査で、国民は比例東海での議席獲得に向けて厳しい戦いとなっている。玉木氏は記者団に、「三重は前回参院選で選挙区の候補がいなくても比例票を多くいただいた重要な場所。比例票のテコ入れに来た」と説明した。
県北部にはホンダやトヨタ系の自動車関連企業も多い。来年夏の参院選では、国民が支援を受ける自動車総連の組織内候補が改選を迎える。それだけに公示直前、愛知11区でトヨタ系労組を母体にする前議員が不出馬を表明した影響も懸念されるが、玉木氏は「小選挙区は対立を避け、比例選はそのままやるとの発言があった。影響はないし、ないようにしなければならない」と強調した。
一方、県内では25日に、自民の安倍晋三元首相や小泉進次郎氏が公認候補の応援に駆けつける予定。ただ、現段階で岸田首相や立民の枝野代表らが来県する予定はない。ある陣営関係者は「大物の応援はありがたいが、まずは候補が地道に活動するしかない」と話す。