時短解除「夜まで飲めるのありがたい」早速居酒屋へ…繁華街に夜遅くまで明かり

飲食店への営業時間の短縮要請が解除された25日、各地の繁華街には夜遅くまで明かりがともり、会社帰りの客らが料理や酒を楽しんだ。喜びの声が上がる一方、新型コロナウイルスの再流行や客足が戻るかなど懸念も多く、感染対策と経済活動の両立に向けた取り組みは道半ばだ。

サラリーマンが行き交う東京・新橋駅前の居酒屋「根室食堂」。前日まで午後9時に閉店していたが、午前0時までの通常営業に戻った。
「ラストオーダーの時間を気にせず飲めるのは、ありがたい」。東京都西東京市の会社員男性(50)は、同僚とともに生ビールでのどを潤した。マスクは耳にかけたままで、一口飲む度に着用。「感染への注意は変わらないので、しばらくは少人数で楽しむ」と話した。
時短営業の解除とともに都が飲食店に推奨するのは、ワクチン接種証明書や陰性証明書の提示だ。1卓5人以上のグループが対象で、11月からはLINEを活用し接種記録がスマートフォンに登録できるようになり、特典も受けられる。
根室食堂では「5人以上のお客様に限り、接種証明書を確認させて頂きます」と書いた紙を掲示。男女6人のグループが訪れると、証明書を所持していない人がいたため、入店を断った。平山徳治社長(49)は「感染を防ぐためには厳しい対応も必要だ」と話す。

入り組んだ路地にバーやスナックなど約300店が並ぶ「新宿ゴールデン街」(新宿区)。2軒目、3軒目に利用する客が目立ち、感染拡大前は明け方まで営業する店が多かった。
午後9時半、バー「気仙坂」に座っているのは若い男女2人だけ。店内には空気清浄機が置かれ、カウンターとの間にビニール製の仕切りが設けられている。
緊急事態宣言が解除された後の10月8日から午後9時まで営業したが、客が来ない日も。25日から午前0時まで営業時間を延ばしたが、店主の梶原悦子さん(71)は「以前のように遅くまで外で飲む客は戻ってくるのか」と顔を曇らせた。