未明の病院、プリンターから大量の文書が…英語で「データは暗号化した」

徳島県つるぎ町立半田病院は10月31日、「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるコンピューターウイルスに感染して、患者約8万5000人の電子カルテが閲覧できなくなったと発表した。この影響で、同病院は新たな患者の受け入れを停止しており、再開の見通しは立っていない。
同病院によると、31日午前0時30分頃、院内専用のパソコンのプリンターから大量の文書が自動で印字されているのを看護師が発見した。英語で「データは暗号化した。金を支払わないと公開する」といった趣旨の文面が記され、専用端末でのデータ閲覧ができなくなった。外部への流出は確認されていないという。
同病院では10年以上前に患者のカルテを電子化し、院内の専用回線で情報を共有してきたが、USBメモリーなどを経由してウイルスに感染した可能性があるという。カルテを閲覧できず、検査や診察の結果を記録することもできないため、31日午前9時頃から救急搬送の受け入れを停止した。11月1日以降、新規の外来や入院患者の受け入れも原則中止している。
同病院は内科や外科、産婦人科、小児科などの診療科のある総合病院で、病床数は120床。1日に約200~300人の外来患者を受け入れ、現在、約80人が入院している。新規を除く患者への診療、治療は、担当医がこれまでの経験に基づいて行う方針。妊婦の出産や予約済みの手術にも対応するという。
同病院は「患者に迷惑をかけて申し訳ない」としている。