岸田文雄首相は8日、第2次岸田内閣の10日の発足に合わせて、国際的な人権問題を担当する首相補佐官を新設し、中谷元・元防衛相(64)を充てることを決めた。9月の自民党総裁選公約を実行に移す。中谷氏は中国の人権問題への厳しい姿勢で知られ、中国が反発する可能性もある。
首相は8日、中谷氏と首相官邸で会談し、「人権問題について補佐してほしい」と伝えた。中国による新疆ウイグル自治区や香港での人権弾圧に、省庁横断で対応することが念頭にある。
人権問題担当補佐官の新設は首相の総裁選公約の目玉の一つだ。首相は発表時の記者会見で「日本の姿勢を国際社会に示す」と狙いを強調した。伝統的に親中的とされる岸田派の領袖(りょうしゅう)ながら「中国に主張すべきは主張する」姿勢をアピールし、党内保守派を取り込む狙いもあったとみられる。
[時事通信社]