「新型コロナウイルス禍で困窮するひとり親家庭の子どもたちへの手助けになれば」。そんな思いの匿名の人物から2000万円の寄付を受けた兵庫県宝塚市は、ひとり親世帯が大半を占め、苦しい生活状況にあるとみられる児童扶養手当受給世帯の子どもを対象に、寄付金を財源に1人当たり1万円を給付することを決めた。
匿名の人からの2000万円寄付受け
市出身者という人物から寄付の打診があったのは7月上旬。「新型コロナの影響が長期に経済面にも及ぶ中、特にひとり親家庭の困窮に心を痛めている」との意向を示した人物と、市は支援の方法を話し合い、独自の給付金の支給を決めた。
市によると、市内のひとり親世帯は推計で2085世帯(3月末現在)。一方、児童扶養手当受給世帯は1148世帯で、子どもの数は1681人(いずれも10月末現在)。児童扶養手当の受給には所得制限があり、低所得の世帯が対象となる。
市は11日、必要経費を計上した一般会計補正予算案を市議会に提出。成立すれば、2022年3月に給付する予定だ。市は対象世帯などを把握しており、対象者が申請手続きをする必要はない。山崎晴恵市長は「寄付をいただきありがたい。財源が確保できず、手を差し伸べることができなかった子どもたちへの支援が実現できそうです」と話した。【土居和弘】