伊豆諸島に漂着した軽石、高知県沖から黒潮で移動か…関東への漂着に注意呼びかけ

伊豆諸島に漂着した軽石について、海洋研究開発機構は16日、高知県沖から黒潮で運ばれてきたとする推定結果を発表した。12月以降は、軽石が幅約70キロ・メートルの黒潮のうち本州沿岸に近い流れに乗ると分析。滞留していた沖縄近海から東海・関東へ到達する恐れがあるとして、漁業関係者らに注意を呼びかけている。
小笠原諸島付近の海底火山「

福徳岡ノ場
(ふくとくおかのば) 」から8月に噴出した軽石は、約2か月かけて西へ約1300キロ・メートル付近の沖縄近海に漂着。今月に入り、伊豆諸島の伊豆大島や三宅島などでも少量の漂着が確認された。
これまでにも軽石の移動予測を公表している同機構は今回、宇宙航空研究開発機構(

JAXA
(ジャクサ) )の人工衛星が11月上旬に高知県沖や沖縄近海でとらえた軽石の位置データを利用。改めてスーパーコンピューターで動きを予測した。
その結果、高知県沖の軽石は、速いところで時速7~8キロ・メートルで流れる黒潮に乗り、今月中旬に伊豆諸島に接近したとみられることが判明。一方で、沖縄近海の軽石は今月末時点でも多くが滞留し、その後、一部が黒潮の本州寄りを流れて東に移動する可能性があることがわかった。
海洋研究開発機構の美山透・主任研究員(海洋物理学)は「衛星は雲があると軽石を確認できないため、実際には今回の予測以上に軽石が広がっている可能性がある」と指摘した。