木下都議を在宅起訴=無免許運転で、当て逃げは不起訴―東京地検

7月の東京都議選期間中に車の無免許運転で事故を起こし、書類送検された木下富美子都議(55)について、東京地検は19日、道交法違反(無免許運転)罪で在宅起訴した。当て逃げをしたとする過失運転致傷や事故不申告の送検容疑については不起訴処分とした。
起訴状によると、木下都議は5月から7月、都内で計7回にわたり無免許運転をしたとされる。
警視庁は9月、木下都議が7月の選挙期間中に無免許で乗用車を運転した際、停車中の車に衝突して男女2人にけがをさせ、警察に事故を報告しなかったなどとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失運転致傷)などの疑いで書類送検していた。
地検はこのうち、過失運転致傷容疑については起訴猶予、事故不申告容疑は嫌疑不十分とした。不起訴の理由について「事故対応など諸般の事情を総合的に考慮した」と説明している。
木下都議は2017年に初当選し、事故2日後の都議選で再選。無免許事故の発覚後、所属先の地域政党「都民ファーストの会」を除名された。
都議会は木下都議に対し、これまで2回の辞職勧告決議をいずれも全会一致で可決。木下都議は体調不良を理由に議会欠席を続けていたが、今月9日に登庁し、議長に辞職しない意向を示していた。
[時事通信社]