19日午後11時50分頃、兵庫県稲美町岡の木造2階建て住宅から出火し、焼け跡で2人の遺体が見つかった。この家に住む小学生の男児2人と50歳代の伯父の計3人が行方不明になっており、県警加古川署は3人の安否確認と遺体の身元の特定を進めている。
同署によると、この家には小学生の兄弟2人と両親、母親の兄の5人が暮らしていた。出火当時、母親は仕事で外出しており、父親は車で母親を迎えに行っていたという。
火事に気づいて119番したという近くの女性(45)は「バケツで水をかけに行ったが、火の勢いが強く、どうしようもなかった」と話した。
近所の住民によると、行方不明になっている兄弟は野球が好きで、休日には自宅前で仲良くキャッチボールをしていたという。
地元自治会会長の辻元久一さん(72)は「出火後、兄弟の両親が戻ってきて、燃えている家に向かって『子どもたちはどこ』と泣き叫んでいるのを見た。いたたまれない気持ちだ」と話した。
現場は、JR山陽線土山駅の北東約3キロの田畑や住宅が混在する地域。