大阪・藤井寺の副市長が退任 「過去に罰金刑受けた」

大阪府藤井寺市は30日、西野祐治副市長(61)が12月31日付で退任すると発表した。「過去に罰金刑を受けたことがある」が理由で、西野氏が岡田一樹市長に退任を申し出て了承された。後任の副市長は選任せず、副市長は東野桂司氏(62)のみとなる。
同日、岡田氏と西野氏が市役所で記者会見した。発表によると、西野氏は同市都市整備部の係長だった平成19年1月、大阪府警に逮捕された。その後略式起訴され罰金刑が確定した。当時西野氏は市に報告し、厳重注意を受けたという。罪名は明らかにしなかった。
岡田氏によると11月20日、市民から西野氏の過去の違法行為を伝える電話があった。本人に事実関係を尋ねたところ認め、24日に辞任を申し出たという。西野氏は「市政の混乱を招かないよう辞任を決めた」などと話した。市によると、厳重注意は記録に残らないという。
岡田氏は「任命した責任は私にもある。身を引き締め市政運営に支障が出ないように努めてまいりたい」と話した。