放課後教室などの会計担当だった元中津市職員の女性(66)が補助金や助成金を不正受給したとされる問題で、市が女性に約1360万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が30日、大分地裁中津支部であった。女性は不正受給について「当時の上司の指示だった」と主張し、市側は否定した。
訴状によると、女性は2010~15年度、業務外で放課後教室や地域のスポーツクラブ運営の会計を担当。架空の教室開催や領収書の金額の書き換え、補助金や助成金を不正受給したとしている。
女性は弁護士からの質問に、私的な流用はしておらず、別の事業の不足分を補う費用に充てたと主張した。市側は、問題発覚後に関係者に聞き取り調査を行ったとして、「補助金などを目的外で使用することを認めることはない」と否定した。