女性警察官に執拗(しつよう)に電話をしたとして、ストーカー規制法違反容疑で逮捕された京都府警中京署地域課の警部補(57)が、女性から着信拒否された際、別の携帯電話などから連絡を繰り返していたことが2日、京都府警への取材で分かった。
府警によると、女性警察官は「警部補からパソコンのマウスを操作する際に手を握られたり、肩をもまれたりした」と10月に上司に相談しており、府警はセクハラ被害についても調べる。
逮捕容疑は11月9~23日の間、府警で勤務する20代の女性警察官に恋愛感情を抱き、連絡を拒まれたのに「おまえのことが好きや」などと17回、電話を繰り返した疑い。「電話はしたが拒まれたと思っておらず、ストーカーではない」と容疑を否認しているという。
府警の説明では、警部補は今年夏ごろ、「2人で出掛けよう」と女性にLINEや電話をするようになった。着信拒否されると、別の携帯電話や自宅の固定電話から連絡するようになったという。
府警はストーカー行為として11月8日に警部補を口頭注意し、同17日にはストーカー規制法に基づく文書警告をした。だが、警部補は「納得できない」と言って電話をやめなかったという。
府警監察官室によると、警部補は1986年採用で、主に地域課で勤務した。