群馬知事「オミクロンの可能性低い」 太田クラスターに冷静な対応呼びかけ

群馬県の山本一太知事は6日、県庁で臨時の記者会見を開き、太田市の工場で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことに対し、新たな変異株「オミクロン株」の可能性は極めて低いとしたうえで、「現時点で市中感染が起こっているとは考えられない」と述べた。このうえで、県民に対して「冷静に受け止めてほしい」と呼びかけた。
太田市の工場でのクラスターは、2~5日に計42人の感染が判明。現在、濃厚接触者に限らず、約300人の全従業員を対象に検査を行っており、「数日のうちに判明する」見通し。今回のクラスター発生の影響で、11月29日~12月5日の人口10万人当たりの新規感染者数は、4・61人と全国最大となった。
ただ、山本知事は、「現時点で、オミクロン株によるクラスターとは考えられない」と述べたうえで、全員が軽症、無症状であることを強調。冷静な対応を呼びかけている。
一方で、太田の工場従業員は勤務中に密状態ではなかったことが判明。無症状の感染者が潜在的に増えている可能性があると指摘する。「いつの間にか誰かに感染させる可能性もある」と危機感を強めている。このため、山本知事は、「ワクチンを打っても油断せず、マスクの着用などこまめな感染対策をしてほしい」とした。
こうした事態を受けて、山本知事は3回目のワクチン接種について、原則的に「2回目から8カ月以降」の基準の前倒しを国に要請。このうえで、第6波への備えも含め、「希望する県民が早く受けられるようにしていきたい」としている。
加えて、2月から高崎市のコンベンション施設「Gメッセ群馬」、旧太田市立韮川西小学校に開設予定だった県営大規模接種会場の運営を前倒しで行う方向で検討しているという。