東京都千代田区で今年9月、タクシーで走行中に自転車や歩行者をはねる事故を起こし5人を死傷させたとして、警視庁町署は9日、事故後に病気で死亡したタクシーの男性運転手(当時64歳)=杉並区=を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道路交通法(過労運転などの禁止)違反の疑いで書類送検した。運転手は事故直前にくも膜下出血を起こしていたとみられ、翌日に死亡した。
書類送検容疑は9月11日午後4時20分ごろ、千代田区九段南1の内堀通りで、意識が低下するなどくも膜下出血の前兆症状がありながらタクシーの運転を続け、車道の左側を走っていた自転車2台をはねて40代男性と娘(9)に軽傷を負わせた後、左側の歩道に乗り上げて女性(当時73歳)を死亡させたほか、歩道にいた60代女性と乗客の30代男性にけがをさせたとしている。
町署によると、車内の状況を記録したドライブレコーダーには、運転手が事故直前に信号待ちで停車した際、まぶたを閉じたり開けたりする様子が映っていた。同署は、遅くともこの時点で運転を中止すれば事故は防げたと判断した。【柿崎誠】