和歌山県橋本市のグループホームで2018年、職員の女性(当時27歳)が上司のパワーハラスメントや同僚のいじめが原因で自死したとして、両親が施設を運営する社会福祉法人と元上司ら6人を相手取り、慰謝料などとして計約6630万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟を地裁に起こした。
訴状によると、女性は17年4月から橋本市内にある精神障害者のグループホームで勤務し、利用者の生活の世話などを行っていた。女性には以前から精神疾患があり、上司からきつくあたられるなどのパワハラや、同僚から無視されるなどのいじめを受けたことで症状が悪化。18年10月、紀の川市の自宅で自死したとしている。
10日に第1回口頭弁論が地裁(伊丹恭裁判長)であり、被告側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。終了後、両親が和歌山市内で記者会見した。母親は「娘のキラキラした笑顔が大好きで、ずっとその顔を見たかった」と声を詰まらせた。父親は「娘が抱えていた思いを相手に伝えたい」と話した。
法人は読売新聞の取材に対し「ご
冥福
(めいふく) をお祈りしている。訴訟に関しては弁護士に任せているので、コメントは差し控える」としている。