愛知県弥富市の市立中学校で男子生徒(14)が刺殺された事件で、名古屋地検は14日、同学年の少年(14)を殺人と銃刀法違反の非行内容で名古屋家裁に送致した。少年は「すべてがどうでもよくなった」との趣旨の供述をし、容疑を認めているという。
事件は11月24日の始業前に発生。少年は男子生徒を廊下に呼び出し、腹部を柳刃包丁(刃渡り約20センチ)で刺したとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、同25日に殺人容疑で送検された。その後、包丁を所持したとする銃刀法違反容疑でも追送検されていた。
捜査関係者によると、少年は逮捕後の調べに「生徒会の選挙に立候補した男子生徒に応援演説を頼まれたのが嫌だった」などと供述。事件直前の14~16日にあった修学旅行中、禁止されていた携帯電話の持ち込みを他の生徒に見つかり、教員から没収されたことなどを挙げ、「疎外感を感じた」「嫌なことが重なって自暴自棄になった」と話し、「すべてがどうでもよくなった」との趣旨の供述もしているという。
少年の身柄は当初、名古屋少年鑑別所に移送されたが、取り調べ時間に制約があり、途中から警察施設内に移った。県警は少年の成育環境や性格などについて同級生や教員だけでなく、幅広い関係者から聞き取りしてきた。【森田采花】