オミクロン株の脅威によって年明けにも「3回目接種」となりそうだが、その前に積み上げられてきた「打った後」のデータに目を通したい。厚生労働省が発表する「ワクチン接種後に死亡した人」の報告には基礎疾患や死因、服用薬などの情報がまとめられている。医師の解説とともに詳細を分析する。 「ワクチン以外、考えられない」 広島県在住の岡本裕二さん(63)の長男・裕之さんは8月25日、モデルナ製ワクチン接種3日後に死亡した。まだ30歳だった。 「8月22日に2回目を接種しました。翌日は副反応の発熱があったが、解熱剤で熱も下がり、その翌日はいつも通りに出勤しました。夜には帰宅し、夕食を食べて21時過ぎに自室に入ったんです。それが翌朝、7時を過ぎても起きてこないので妻が部屋に行ったら、うつ伏せになって死んでいました」 裕之さんは酒もタバコもやらず、毎日ランニングするほどのスポーツマン。岡本さんは突然死の原因はワクチン以外に思い当たらないという。 「長男の死後、私はすぐに厚労省に直接連絡しましたが、厚労省は基礎疾患もアレルギーもなかった長男について『ワクチン接種と死亡との因果関係は評価できない』と結論づけました。“因果関係はあるかもしれないけど、データが十分に揃っていない”ということだろうと思いました」(同前) 厚労省の「簡易生命表」(2020年)では、30歳男性の死亡者数は10万人あたりたった52人だ。長男の死の真実を知るべく、岡本さんは現在、長男の細胞の病理検査の結果を待ち続けている──。 12月に入り、国民の77%以上が新型コロナワクチンの2回接種を終えた。ワクチン普及もあってか、全国の新規感染者数は8月末をピークに減少傾向が続く。しかしその一方で、ワクチンとの因果関係は不明ながらも、岡本さんの長男のように接種後に亡くなる人がいる現実がある。 12月3日、厚労省の予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会では、ワクチンの副反応が疑われる死亡事例が新たに追加された。 月に2回ほど開かれる同部会では、全国の医療機関などの報告をまとめた「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例」について、専門家による因果関係評価を加えて公開している。今回、新たに加わった事例を含めると、ワクチン接種後の死亡はこれまでファイザー製1331件、モデルナ製56件だった。 この資料には死亡した人の年齢・性別などのほか基礎疾患や服用薬などの情報も含まれている。『週刊ポスト』はそれらを詳しく分析し、図表にまとめた。世界中で広がり始めたオミクロン株の脅威を前に、岸田文雄首相はワクチンの3回目接種は「できる限り前倒しする」と発表した。目前に迫る3回目接種を前に、改めてそれぞれがリスクとベネフィット(利益)を量る材料の一つにしたい。 モデルナは「男性が8割」
オミクロン株の脅威によって年明けにも「3回目接種」となりそうだが、その前に積み上げられてきた「打った後」のデータに目を通したい。厚生労働省が発表する「ワクチン接種後に死亡した人」の報告には基礎疾患や死因、服用薬などの情報がまとめられている。医師の解説とともに詳細を分析する。
「ワクチン以外、考えられない」
広島県在住の岡本裕二さん(63)の長男・裕之さんは8月25日、モデルナ製ワクチン接種3日後に死亡した。まだ30歳だった。
「8月22日に2回目を接種しました。翌日は副反応の発熱があったが、解熱剤で熱も下がり、その翌日はいつも通りに出勤しました。夜には帰宅し、夕食を食べて21時過ぎに自室に入ったんです。それが翌朝、7時を過ぎても起きてこないので妻が部屋に行ったら、うつ伏せになって死んでいました」
裕之さんは酒もタバコもやらず、毎日ランニングするほどのスポーツマン。岡本さんは突然死の原因はワクチン以外に思い当たらないという。
「長男の死後、私はすぐに厚労省に直接連絡しましたが、厚労省は基礎疾患もアレルギーもなかった長男について『ワクチン接種と死亡との因果関係は評価できない』と結論づけました。“因果関係はあるかもしれないけど、データが十分に揃っていない”ということだろうと思いました」(同前)
厚労省の「簡易生命表」(2020年)では、30歳男性の死亡者数は10万人あたりたった52人だ。長男の死の真実を知るべく、岡本さんは現在、長男の細胞の病理検査の結果を待ち続けている──。
12月に入り、国民の77%以上が新型コロナワクチンの2回接種を終えた。ワクチン普及もあってか、全国の新規感染者数は8月末をピークに減少傾向が続く。しかしその一方で、ワクチンとの因果関係は不明ながらも、岡本さんの長男のように接種後に亡くなる人がいる現実がある。
12月3日、厚労省の予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会では、ワクチンの副反応が疑われる死亡事例が新たに追加された。
月に2回ほど開かれる同部会では、全国の医療機関などの報告をまとめた「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例」について、専門家による因果関係評価を加えて公開している。今回、新たに加わった事例を含めると、ワクチン接種後の死亡はこれまでファイザー製1331件、モデルナ製56件だった。
この資料には死亡した人の年齢・性別などのほか基礎疾患や服用薬などの情報も含まれている。『週刊ポスト』はそれらを詳しく分析し、図表にまとめた。世界中で広がり始めたオミクロン株の脅威を前に、岸田文雄首相はワクチンの3回目接種は「できる限り前倒しする」と発表した。目前に迫る3回目接種を前に、改めてそれぞれがリスクとベネフィット(利益)を量る材料の一つにしたい。
モデルナは「男性が8割」